心屋仁之助の「もうイライラしたくない!」と思ったら読む本
著者:心屋仁之助
2016年1月18日発行
学びまとめ
人は「ない」ときにイライラする
- 時間が無いとき
- お金がないとき
- お腹が空いたとき
- 損したとき
一見足されているようでも、イライラする原因は「減った」方にある
例)余計なことをされてイライラした
⇒「された」=足された印象だが、余計なことをされたことで手間が増え、自分の時間が減ったことでイライラしている。
「手間が増えた」ことはイライラの直接原因ではない。はず。
イライラしない人は、もともとたくさん持っていて余裕があるので、減っても気にならない。
実は自分も「ある」ということに気づくと、イライラは収まる。
人は「自分を守る」ためにイライラする
弱い犬はよく吠える現象、これは自分を必死に守るため。
人間も同じく、自分の立場が脅かされるのが怖いので怒る。
本当に強い人は吠えない。
イライラしない人は、吠える必要がない。
人は「自分のルールを破られる」とイライラする
自分の中の勝手なマイルールに、相手も従わせようとしている
しかし、そのルールは他人にとってのルールではない可能性もある
イライラしない人は、柔軟で他人を従わせようとしない。
自分の中の「しなきゃ」を疑い、やめる。
イライラしていると、さらにイライラしたくなる
人は「自分の気持ちを分かってほしい」から、自らイライラしようとしてしまう
一度イライラすると、何かと理由をつけてそのイライラの炎を燃やし続けようとする
(これすごいわかる~~~)
イライラしない人は、わかってほしいことはちゃんと口に出して伝える。
ちゃんと言う!!「ちょっと嫌」段階で言っておくことで大爆発を防げる。
人は「期待しすぎる」とイライラする
「ない」現象が生まれるには「ある」前提である
(そもそも存在しなければ「ない」ことでガッカリはしない)
「ある」前提=期待する
- もっと褒められると思っていた
- ○○をもらえると思っていた
- もっと有益な時間を過ごせると思っていた
イライラしない人は、他人に期待しない。
イライラは事実のとらえ方で変わる
「事実」は一つだが、それに対する印象や生まれる感情は人による
思い込みでイライラしているだけかも
イライラしない人は、事実をポジティブに捉える。
自分の前提を見直す。
人は「ダメな自分を見た」ときにイライラする
物事が続かないのは、成果が出ないから
ダメな自分を見せられていると認めたくないのでイライラする
イライラしない人は、ダメな自分を諦める。
自分ができないことを認めてあげる。そして助けを求める。
部下や子供には自分と同じ失敗をさせる
転んだ時に初めて成長が始まる、自分の価値観を押し付けない
先回りして転ばせない教育は、その人のためにならない。
振り返り
必死に集めた「人生の教訓」がほぼ詰まってた
実は、環境が変わって夫にめちゃイライラしてしまい、
「これじゃアカン!」
と思って読み始めた本です。
この本を読んで愕然とした。
この30年間かけて私が気づいた人生の教訓がほぼすべて載ってるやん………
最初からこれ読めばよかったんじゃん…
なんて思いましたが、自分の実体験があって初めて身につくものかもしれないし、
何も経験していない20代で知ったとしても、心に響いてなかったかもしれないし。
現に、気づいていた教訓をすべて忘れてイライラしていた自分にとっては、大事なことを思い出させてくれた、非常に有意義で素晴らしい本でした。
大人になって「終わっていない宿題」が現れる
本書の中に出てきてハッとしました。
その戦いに子どもが負けて、言いたいことも言えず、思いを腹にためこんだまま大きくなると、それが「終わっていない宿題」として大人になってから目の前に現れるのです。
「心屋仁之助の「もうイライラしたくない!」と思ったら読む本」より
ここでいう「その戦い」とは、反抗期のこと。
親が押し付けてくる価値観に抗うが、負けてしまうのです。
自分もそうですが、大人になってから苦しむ大半は、この「親から押し付けられた価値観」によるものなのかも。
なんて思って心が軽くなりましたわよ。
人生とは『親から受け継いだ呪い』と『18歳までに自分で自分にかけた呪い』を解いていく道のりのことです。
— ぽこみ (@pocomi_chi) 2023年4月29日
「気づいてない人に伝えたい」は本当に優しい?
だいたい、情報発信をしたり起業したりする人がいう言葉、
「自分と同じ思いをしてほしくない(から情報発信した・起業した)」
これも時と場合によっては余計なおせっかいとなり、人の成長を妨げることになる。
これは賛否あると思うけど、確かに体験しないと本気にならないことが大半であって。
本気になってから助けられる情報やサービスだったらウエルカムですが、
躓く前に手を差し伸べる系は、果たしてどうなんだろう。
特に教育する立場の時には気をつけねば。