読書・映画記録

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【2023年積ん読】図解 眠れなくなるほど面白い脳の話

図解 眠れなくなるほど面白い脳の話

著者:茂木健一郎

2020年2月10日発行

図解 眠れなくなるほど面白い脳の話

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気になった、学びになったところだけピック。

 

学びまとめ

「地頭」をよくする方法

「g因子」が高い人は様々な分野で学力が高いことが判明

地頭がいい=g因子が高い と定義づけ

g因子が高い人は、前頭葉の集中回路がよく動く人である

⇒ノイズがあるところで勉強・仕事をすることで前頭葉の集中回路を鍛えることが可能

※どんな場所でも瞬時に集中モードに入れるトレーニングをする

 

子どもの脳の育て方

脳の約80%が完成するのは4歳ごろ。それまでに良質な刺激をたくさん与えて、脳の神経回路を増やすことが望ましい

3-4歳の間に脳が急速に発達、脳のシナプスの数は3歳で大人とほぼ同じくらいになる。

何かに興味を示したら、それを見守り伸ばす手助けをすることが大切

 

脳を喜ばせる遊びとは

「偶有性」に満ちた遊びは高度な脳の働かせかたを促す

偶有性:結果がある程度予想できるが、ランダムの要素も入るもの

コンピューターゲームは偶有性を設計する要素が欠けている(すでにルールやストーリーが決まっているため)

脳が喜ぶ遊びのおすすめ「P&P(Paper & Pencil)」

三目並べ(○×ゲーム)、棒消し、絵しりとり など。

 

脳ストレスを解消する方法

メタ認知 ⇒ DMN状態でマインドフルネス で解消できる

メタ認知:自分をあたかも外側から見ているように認識すること(自分を客観的に観察する)

  • DMN:デフォルト・モード・ネットワーク。意識的にボーっとすることで活性化する
  • DMN状態のときに、過去の嫌な思い出や浮かんでくる感情を思い出すと、逆にストレスが溜まっていってしまう

DMN状態になったら、意識的に沸いた感情や思い出に反応せず、ただ見つめる(=マインドフルネス)ことでストレスは解消される

 

朝は脳のゴールデンタイム

睡眠中は脳の記憶整理が行われている

起きた後の朝の脳はすっきりしていてハツラツとしているので、新しい発想が生まれやすい時間帯

 

脳の力を最大限に高める方法

新しいことに挑戦することで脳が活性化する

ゲーミフィケーションドーパミンを分泌させて脳を活性化させる

タイムプレッシャー(制限時間を設ける)、ご褒美を用意するなどが効果的

 

脳を活性化するセレンディピティ

セレンディピティに恵まれるための3つのa

action:ただ待っているだけではなく行動して未知の場所に出かける

awareness:幸運なことが起きても気づかなければ意味がない。視野を広げること

acceptance:出会ったものが自分の価値観と会わなくても、受け入れる

 

脳の健康を維持する方法

  • 良い本を読む
  • 新しい出会いを求める
  • 小さなことでも常に挑戦する

ひらめき回路を鍛える方法

繰り返し使うことで鍛えられる

  • 常に疑問を持ち続けて粘り強く考え続ける
  • ひらめきに気づくこと

記憶のアーカイブを増やす方法

記憶のアーカイブを増やすことで材料をストックしやすくなり、ひらめきが起こりやすくなる

  • 生の体験をする(本だけではなく)
  • 周辺観察をして想像してみる

 

振り返り

子どもの教育

子供の記憶がまだないうちに色々体験させてなんの意味があるんだろうなと思ってたけど、脳のためには小さいころから色々体験させるって大事なんだな。

さいころから旅行させたり、友達と遊ばせたり、いつもと違う場所に連れてってあげた方がいいんだなー。

「2歳の時に○○に連れて行ったんやで!」

って親から言われたとき、

「覚えてない!もったいなー!」

なんて思ってたけど、脳には意味あったんだな。ごめんな親。

 

現代人のマインドフルネス

マインドフルネスが流行っているけど、「ストレスを削減する」効果があるからなんだね。

現代人って、暇があればネット・SNS・動画で脳を使いまくってるから、ボーっとする時間が圧倒的に足りてないのかもしれないね。

私も、ボーっとする時間がもったいないと思ってしまって、つい情報を詰め込もうとしてしまう。

だから脳が休まらず、ストレスがどんどん溜まってしまうと。

 

今この瞬間を感じることができればいいので、瞑想じゃなくても、

運動だったり、趣味だったり、何かに没頭できることを日常的に取り入れることが大事かも。

ご飯を食べるときはご飯だけに集中して、噛む・飲み込むという動作と、おいしいという感覚をしっかり感じるとか。

お風呂で動画を見ないで、お湯の気持ちよさを感じるとか。

 

ひらめきは考え抜いた人の頭にしか来ない

ひらめきには膨大なインプットが必要という話。

今、新規事業開発の部隊にいるんですが、

新サービスの新しいアイデアとか、新サービスのネーミングとか、そういったものって基本「ひらめき」が母体になってます。

その「ひらめき」って、あるとき突然現れたというよりは、

その事柄に対してすんごい時間考えたり悩んだりした人の頭に、ふっと降ってくる、といった方が近いかもしれない、という体験を得ました。

何にも考えていない人の頭に、突然アイデアは振ってこない。

本気で向き合って本気で悩みつくした人の頭にしか振ってこないものなんだと当時学び、それが科学的にも証明されていたようでよかった。