読書・映画記録

読んだ本や見た映画の記録用ブログです

【読書】幸せになる勇気

幸せになる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教えII 

著者:岸見 一郎, 古賀 史健

2016年2月26日発行



学びまとめ

教育の目標は「自立」

教育とは介入ではなく、自立に向けた支援でなくてはならない

他社がいて社会があるから「知」が必要

自立するためには「人間知」(対人関係の実践から学ぶ知)を共に考えることが必要

 

教育するためには相手を尊敬せよ

尊敬とは、人間の姿をありのままに見て、その人が唯一無二の存在であることを知る能力のこと

尊敬は、その人が「その人であること」に価値を置くため、無条件に行える

尊敬は、その人の関心事に対して関心を寄せること(共同体感覚)

どんな権力者であっても「尊敬」と「愛」は人に強要しえない

 

心を表す三角柱

「悪いあの人」「かわいそうな私」「これからどうするか」

思い悩んだ人間が訴えるのは、「悪いあの人」「かわいそうな私」だけ

本来語り合うべきなのは「これからどうするか」である

 

 

子どもの問題行動の目的は「注目されたい」

問題行動の5段階

  1. 称賛の要求(ほめてほしい、いい子な行動をする)
  2. 注目喚起(とにかく目立とうとする)
  3. 権力争い(反抗または不従順になる)
  4. 復讐(憎まれることで注目してもらおうとする)
  5. 無能の証明(全てを諦めて期待を拒絶する)

※問題行動の大半は3段階目(権力争い)でとどまる

これらは「所属感」(共同体の中に特別な地位を確保すること)を目的とする

 

子どもを叱ってはいけない

子どもの叱られるような行動は「知らなかった」だけ

⇒このときは叱るのではなく、教えるが正しい

注目されたいという目的による反抗行動だった場合

⇒行動の目的に注目し、彼らとともに「これからどうするか」を考えるべき

叱る=暴力と同義であり、未熟で愚かな好意である

叱ることで子どもをコントロールしようとしているだけ

 

子どもを褒めてはいけない

褒める=能力のある人が、能力のない人に下す評価で、目的は「操作」である

褒賞が競争を生み、他社は敵だという思考になる

人間は弱さゆえに共同体を作り生きてきたため、すべての人間に共同体感覚が内在している

他人からの承認には終わりがなく、承認ばかり求め続けると「自立」できない

「自立」とは、自らの意思で自らを承認すること

 

自分の人生は自分で決めろ

教育において、許可を与える・条件を付ける・禁止するという行為はすべて子供を「依存」と「無責任」の地位に置く行為である

そうではなく、自分の人生は自分で決めるものだと教え、決めるにあたって必要な材料を提供することが教育者のあるべき姿

⇒その選択によっておこる結末を最終的に引き受けるのは誰か?

「課題の分離」!

 

人生の3つのタスク

  • 仕事(の関係):生き延びるためにやらねばいけないこと。人間は一人では生きていけないから、他社と分業して生きなければいけない
  • 交友(の関係):内なる共同体感覚を掘り起こすこと。
  • 愛(の関係)

このタスクは、個人が社会で生きていくにあたって直面せざるを得ないもの

 

「信用」と「信頼」の違い

信用…相手のことを条件付きで信じること = これは仕事の人間関係

信頼…相手のことを無条件で信じること = これは交友の人間関係

そして信頼とは、「その人を無条件で信じる自分」を信じること

 

先に信じろ

他人を信じられないのは、自分のことを信じられないから

自分を好きになって、初めて他人を信じられる

相手が自分を信じてくれるかどうかは、他人の課題である

 

人を愛することで、人生の主語が変わる

愛とは築くもの

手に入ったら飽きてしまう愛は、愛ではない

愛とは「ふたりで成し遂げる課題」であり、主語が「私」から「私たち」に変わる

 

「自立」とは、私からの脱却

愛することで主語が変わり「私」が消えてなくなり、自己中心性がなくなって初めて自立できる

子どもの頃は親から愛されるために自己中心的なライフスタイルを選択する

(泣き叫ぶ、怒る、反抗するなどは、親の注目を得るための生存戦略である)

与えられる愛の支配から抜けるには、自らの愛を持つ以外に方法はない

 

愛とは決断である

運命の人はいないが、「運命だと信じる」ことを決意することはできる

「この人を愛すれば自分はもっと幸せになれる」という人を愛する

「人を愛する勇気」は「幸せになる勇気」である

 

振り返り

間違いなく2024年のbook of the year

「嫌われる勇気」で衝撃を受け、やっと借りた「幸せになる勇気」でさらに学び。

これ手元に置いておきたいなーってくらい良本でした。

教師や親は全員読んだ方がいいんじゃないかと思うくらい。

いや、「愛すること」がメインテーマなので、全人類が読んだ方がいいんじゃないかと思うくらい。

すごく腑に落ちたし、もし子供ができたら実践したい。

病みがちな私に光を差し込んでくれたアドラー心理学、メンタル弱い人にお勧めしたい。

 

「先生のおかげで合格できた」は教育失敗

結構衝撃的だったのが、「先生のおかげで合格できました!」という生徒の言葉は、教育失敗ということ。

教育の目標が「自立」なのだとすると、「先生のおかげ」と言わせてしまう時点で教育は失敗しているらしい。

本来、自らの力で成し遂げたと感じてもらわなければならない。。

この言葉、先生だったら言われたいセリフno.1なのでは…?

もし、教育者であれば、

「先生がいたから頑張れた」とか、

「課長がサポートしてくれたから乗り越えられた」とか、

「お母さんがいたから幸せだった」とか、

そういった言葉は、教育という観点からしたら失敗なのか…!!

 

自己中な人は本当は自己肯定感が低い

本の中で、以下のような文章があります。

自己中心的な人は、「自分のことが好き」だから、自分ばかり見ているのではありません。実相はまったく逆で、ありのままの自分を受け入れることができず、絶え間なき不安にさらされているからこそ、自分にしか関心が向かないのです。

『幸せになる勇気』より

 

ずっと今まで、わがままな人って自分大好きなんだろうな~~って思ってましたが、

実際は逆で、自分に自信がないが故・余裕がないからこそのわがままだったんだと納得。

自信がないから、わがままを言うことで注目を引きたいのかも、と思うと、ちょっとかわいそうにも思う。

 

人間を信じたアドラー

アドラーは、第一次世界大戦で、戦争の原因を考えるのではなく、どうすれば戦争を止められるかを考えたのだそうです。

そして、戦争をなくすには、目の前の人に信頼を寄せて仲間になることが大事だと悟ったんだそう。

むしろ、個人にできることはそれしかないと。

ここだけ読むと「綺麗事ばっかり言って」なんて思いがちですけど、

過去に目を向けず、「これからどうするか」を考える、実に現実的で為になる思考ですよね。

 

実家から出ただけでは自立とは言わない

愛すること=自立すること、というのを最初に呼んだとき、

「独身や恋人がいない人でも、自立してる大人はいっぱいいるけどな~」

なんて思ってしまったのですが、

「自立とは『わたし』からの脱却」

というのを知ったとき、納得しました。

 

他人に関心を持たず、わたしが幸せならそれでいい…と自由気ままに生きている、確かにこれって自立って言っていいのか?

あと、自立しているようで、実は他者から認められることを目的として生きている人も多そうだなと。現に私がそうでした。

 

青年、キレ過ぎじゃね

まあほんと、全然いいんですけどね。

青年、キレ過ぎじゃないですか。笑

やっぱり教師というストレスマックスの職に就いてたから、ブチギレてたんかな…

 

ここで青年の暴言集をお伝えしましょう。

 

引っ込んでろ!!あなたのような時代遅れの哲学者が出る幕じゃない!

こ、この人でなしめ!

こ、この忌々しい毒虫め!

この時代遅れのソクラテスめ!

軽口を叩くな、このサディストめ!

そうやって人の心を操っているつもりか、この偽君子め!!

…忌々しい!ああ、なんと忌々しい洞察だ!

撤回しなさい、いますぐ撤回するのです!!

『幸せになる勇気』より

 

青年、今は人を愛して幸せになってるとイイネ

【読書】死んだらどうなるのか?死生観をめぐる6つの哲学

死んだらどうなるのか?死生観をめぐる6つの哲学

著者:伊佐敷 隆弘

2019年9月20日発行

 

 

学びまとめ

死後の世界の考え方は6つある

  1. 他の人間や動物に生まれ変わる
  2. 別の世界で永遠に生き続ける
  3. すぐそばで子孫を見守る
  4. 子孫の命の中に生き続ける
  5. 自然の中に還る
  6. 完全に消滅する

 

他の人間や動物に生まれ変わる:仏教の考え方

仏教の考えでは、人は死ぬと別の生命に生まれ変わるとされる(=輪廻)

生まれ変わる先は6つあり、因果応報によって決まる

  1. 天道
  2. 人道
  3. 修羅道
  4. 畜生道
  5. 餓鬼道
  6. 地獄道

上から順に良いとされ、「地獄道」はさらに8つに分かれる。

  1. 等活地獄
  2. 黒縄地獄
  3. 衆合地獄
  4. 叫喚地獄
  5. 大叫喚地獄
  6. 焦熱地獄
  7. 焦熱地獄
  8. 無間地獄

地獄道に生まれ変わったら、一兆六千億年経つとまた生まれ変わる。

この六道輪廻を繰り返しているうちは苦しみから解放されず、悟った人だけが苦しみのない浄土へ行ける

悟らずとも、阿弥陀仏にすがると浄土へ行ける

 

別の世界で永遠に生き続ける:キリスト教の考え方

キリスト教では、死んだあとは天国か地獄に行き永遠に生き続けるとされる

この「宇宙が終わるとき」に神による審判が行われ、天国行きか地獄行きかが決まる(やり直しはない)

生きている人は、死んだ人とコミュニケーションを取ることはあり得ない

(ただし、生きている人は神との対話(=祈り)を通じて死者とコミュニケーションを取ることはできる)

 

 

すぐそばで子孫を見守る:日本古来の「魂祭り」の考え方

年に2回(お盆とお正月)、先祖の魂が帰ってくると言われる

先祖は、亡くなって32年経つと祖霊の中の一つとして融合する

 

子孫の命の中に生き続ける:儒教の考え方

儒教では「家」を重視し、個人は家の一部に過ぎないという考え方

そのため、死んだ後も子孫の命の中に永遠に生き続けると考える

儒教において独身は許されず、子ができない場合は血のつながった親族から養子をもらっていた

儒教では、祖先が悪いことをすると子孫が不幸になると考えていた

 

自然の中に還る

千の風になって』『100万回生きたねこ』『帰る旅(高見順)』などに表れる死生観

人間は周囲の環境とセットでなければ生きられない=人間は自然の一部と言える

 

振り返り

死後の世界は誰もわからない

なんでこの本を手に取ったかと言うと、夫と「幽霊っていると思う?」という話題で議論したから。

私は「幽霊はいない」派なんですが。

でも、実際のところどうなのかしら?と思って図書館に行ったところ、気づいたらこの本を手に取ってました。

宗教で死後の世界について語られていますが、まあ結局のところ、死を体験した人はいないのでわかるわけねえよってことなんですよね。

宗教で死後の世界がよく語られるのって、教えを守ってもらうための効果が絶大だったからかな?と推測。

だって「死」というのは誰にとっても恐怖だし、嘘を言っても誰にもばれない。

恐怖で人はよく動くと言いますからね。

 

死後の世界を受け入れられる考え方を信じよう

まあつまり、死生観については何を信じてもいいんだなと改めて感じました。

だったら、自分の死や大切な人の死を前向きに受け取れる考え方を信じる、でいいんじゃないでしょうか。

だって誰にもわからないんだもの。

死って怖いけど、避けようがないものであり、絶対に受け入れなきゃいけないこと。

だったら、ちょっとでも安らかに迎えられる世界を信じたいですね。

 

途中、よくわからなかった

この本、対話形式で話が進んでいくのですが、途中の話がまじでわけわからなかったです。

すみません、私の頭のキャパ超えました、、

もうここら辺、先生とSくんQさん(特にQさん)が何を言ってんだかって感じで…笑

 

でも、「のび太君のコピー人間は果たしてのび太君なのか」という議論は、ちょうど直前に見ていた『サマータイムレンダ』で似たようなテーマに触れていたので、「おっ」と思いました。

 

summertime-anime.com

 

このお話、人間そっくりの「影」が出てくるんですが、

「影」は人間の記憶や性格まですべてコピーしており、ほぼ本人。

そして本人がすでに死んでる場合、この「影」ってもはや本人じゃね?

みたいな議論になるんすよ。

 

もし気になったら見てみてください。ループSF作品でおもろかったです。

【読書】最大化の超習慣 「堀江式」完全無欠の仕事術

最大化の超習慣 「堀江式」完全無欠の仕事術

著者:堀江貴文

2022年1月31日発行

 

 

学びまとめ

自分に正直になる習慣

自分が夢中になれることに集中する。

損得勘定や先々の生活のことを考えることを止める。

生活はどうにでもなる。

いきなり長距離を走ろうとするのではなく、いけそうな距離まで走る。

 

やりたいことが見つからない理由

  1. 自分に正直になれていない
    まず自分の内面を知れ、周りの真似ばかりするな
  2. やりたいことはあるけどどうしたらいいかわからない
    情報が不足しているだけ
  3. やりたいことはあるけど溜め込んでいる
    「いつかやる」ではなく今やる

 

点を打つ習慣を身に着ける

スティーブ・ジョブズのスピーチ

「未来をあらかじめ予測して、点と点をつなぎ合わせることはできない。のちのち過去を振り返ったとき、点と点はつながるだけだ。だから、いまやっていることを信じて、実を結ぶと信じて、行動するしかない」

点は思いがけないかたちでつながってビジネスチャンスになっていく

 

イデアは希少性ではなくネタ数

イデア掛け合わせによって新しいものが生まれる

情報収集で心がけていること

  • 興味をひかれた話題はアウトプットする
    ⇒記憶に残りやすくなり、同じ関心を持つ人が集まってくる
  • 興味関心に少しでも付随する情報は取り入れる
    ⇒なじみのないジャンルに触れることで偶発的なひらめきを起こす

 

楽しく暮らしている方が仕事もうまくいく

楽しく暮らす⇒仕事がうまくいく には因果関係がある

遊びから仕事のアイデアが転がり込んでくる

人と会うことでフィジカルな情報を得る

 

リソースは全部突っ込むのが合理的

イデア実行に全リソース(金・時間・体力・知識・経験)を突っ込む

物欲に走らなければ生活費はいくらでも縮減可能、浮いたら自己投資に回す

 

時間の密度を上げるためにすきま時間を有効活用する

以下は全部すきま時間として使える

  • 移動時間
  • 次の予定までの待ち時間
  • 待ち合わせ相手を待っている間
  • 食事をオーダーして運ばれてくるまでの間
  • 病院での診療待ち時間

すきま時間を活用すると、制限時間内にやり遂げるという意思が働くので集中できる

※人は時間がある分だけ使って作業をしてしまう

 

形骸化された儀式や礼節は全部避ける

「この作業は必要か?」「この行為に意味はあるのか?」と疑問が湧いたら、正しい

  • だらだらと進む会議
  • メールの時候の挨拶

仕事のプロセスは簡素であればあるほどいい

 

人間関係には賞味期限がある

人生のフェーズはどんどん変わっていき、付き合う相手も変わっていく

人間関係も更新していく必要がある

面倒な・嫌な人間関係は断ち切る!

 

SNSは「使わない」ではなく「どう使うか」

SNSを取り巻く問題に対処するためには、「SNSを使わない」ではなく「使い方を変える」。

将来、SNSなどのデジタルを使わないことはできない(できてもリスクが大きい)。

  • 情報の受け取り方、誤情報の見極め方
  • 誹謗中傷に対する対応の仕方
  • SNS中毒になっている場合は、使う時間の制限

など。

 

振り返り

イデアは準備された者の心に降り立つ

本書にあった言葉。これは新規事業の業務をやっているときに身に染みて感じた。

「アイデア」って、急にポンっと頭に降りてくるイメージを持っていると思う。

でもそうじゃなくて、アイデアというのは、考えて行動して考えて行動してを繰り返した者にだけ振ってくる。

だから、「アイデアが降りてくるまで寝て待ってるわ」みたいな人には一生降りてこない。これは体験した。

 

誠実に向き合うプロセスってすごく大事。

 

寿司職人の話

寿司職人になるには、「飯炊き3年、握り8年」らしい。

寿司職人に限らず、昔ながらの職人と呼ばれる人たちは、弟子に自ら教えることをせず、「背中を見て覚えろ」と言う。

〇年間はひたすら雑用で、包丁を握らせてもらえない、みたいな話も聞く。

でも確かにそれって「なんで?」って感じだよな。

会社にもよくいる、「俺がそうだったから後輩も同じ経験をしろ」っていうクソ先輩とよく似ている。

目的とプロセスをごっちゃにしてはダメ。

 

ホリエモン、実はメンタル弱い話

本書の中で、ホリエモンは「ビッグ・ファイブ理論」の因子の中で「神経病的傾向」の割合が高いらしい。

他の人よりもホリエモンはストレスを感じやすい繊細タイプなんだそうな。

ホリエモンはそれを自覚していて、だからこそ「嘘をつかない」と決めているらしい。

 

だから、あんなに話し方がズバッとしてるんか…

 

自分を知ることってめっちゃ大事。そこからマイルールを作ること、これも大事。

 

「良いストレス」の話

社会人になりたての時、ストレスで胃炎になったり精神科に通うことになった。

その時、医者から「なるべくストレス溜めないでね」と言われたけど、

「ストレス溜めないようにするには、仕事辞めるしかなくない!?適当なこと言ってんじゃねー!」

って悪態ついてた日を思い出す。

ストレスには、良いストレスと悪いストレスがあるらしい。

新しいことに挑戦しようとしたり、未知の体験をするときに感じるストレスは、良いストレスらしい。

当時これを知っていたら、もっとわくわくできる仕事に転職するという方法も考えられたのかもしれない。

 

「不安」ではなく「暇」説

ちょっとでも心にスキができると、過去の後悔または未来の不安ばかり考えてしまうのが人間。

常に不安にさいなまれている人は、もしかしたら暇なのかもって書いてあってドキッとした。

 

いやーまじでそうかも。仕事に集中してたら、「お金なくなるかも…」なんて不安なくなるのよな。

なくなるというか、考える暇がないって感じ。

私、まさに暇だからアレコレ未来を想像して焦ってしまっている節ある。

暇なら動けカス

 

なるようになれ

本書の中で、

だいじょうぶだ。行き着くところに行き着く。なるようになる。なるようになってしまう。

『最大化の超習慣 「堀江式」完全無欠の仕事術』堀江貴文

という文章を見つけて、すごく心が軽くなった。

長期目標なんてなくていい、今夢中になれることに全リソースを使って取り組むこと、これをしていれば、なんとかなるといいな。

【読書】どこでも誰とでも働けるー12の会社で学んだ”これから"の仕事と転職のルール

どこでも誰とでも働けるー12の会社で学んだ”これから"の仕事と転職のルール

著者:尾原和啓

2018年4月18日発行



学びまとめ

自分がもつ知識はオープンにする

自分の知識を人に伝えるだけで、周りがその知識と自分を結び付けて覚えてくれる

⇒「●●分野なら〇〇さんだ」と純粋想起で名前が挙がるようになる

知識をオープンにすると、それに関心のある人たちや情報がさらに集まってくる

⇒さらに情報が集まり、知識がブラッシュアップされていく

なんでもギブし続けることが自分のためになる

 

辞めた会社にもギブし続ける

退職しても、前の会社の人とは関係性を持ち続ける、有益な情報をギブする

喧嘩別れをして退職すると悪い噂を流されかねない

今はSNSや口コミなどで他社評価が見える化しているため、円満な関係を築き続ける必要がある

 

これからはDCPA

これからの仕事は失敗を前提としたDCPAが基本

先にP(Plan)をするのではなく、いきなりD(Do)から入る

スピード感を持ったD⇒C⇒D⇒C…の繰り返しで精度を上げていく

※今の世の中のスピード感では、Pをしている時間がなく、あっという間に時代遅れになる

 

グーグルの「ハイパー性善説

グーグルでは、人を疑うこと=コスト

いちいち疑っていると、スピードが追い付かない

腹の探り合いなどがないのでスムーズに話し合いが進む

 

振り返り

著者のリクルート節を感じた

本の節々にリクルート味を感じる本だった。

「個」を大事に、自由に働くことを第一としている様子がうかがえた。

すごく簡単に言うと陽キャ

こういうフットワークが軽く人たらしな人が、仕事を回していくんだろうなあ。

 

DCPA、まじでその通り

もうPDCAは古いんだよね、わかる。

何年もかけて練ってきたプランに価値はない。

そして完璧なプランなんて存在しないので、ある程度見えてきたら動く方が絶対いい。

 

これは大きな会社がシフトできないものの一つで、特に大きなことをやろうとすると念密な企画書・提案資料・数値化が必要になってどうしてもPに時間がかかるんだよねえ。

どうしてもやりたいんだったら、会社じゃなくて個人でスモールスタートしちゃった方が早い。

【読書】武器としての書く技術

武器としての書く技術

著者:イケダハヤト

2013年6月27日発行

 

 

学びまとめ

文章が残念な人の特徴

  • 何が言いたいのかわからない
  • 文章が長い 一文が長い
  • 同じ語尾が続く
  • 抽象的すぎる
  • 私的すぎる
  • 「~だと思います」「~な気がします」が多すぎる
  • 多方面に気を遣い過ぎる
  • まじめで優等生
  • 最後まで読まないと結論が分からない
  • そもそも内容がつまらない

耳がいてえ…

 

分かりやすく伝える方法

  1. 伝えたいことを決める
  2. 書きたいことを箇条書きする
  3. ベストな流れを考える
  4. 具体例などで肉付け
  5. より伝わるように味付けする

 

日常であった気づきや失敗を記事にする

ピクニックに行ってウエットティッシュを忘れた…

「ピクニックで忘れがちな持ち物まとめ」

ただの雑記ではなく、読者に価値を与えようと意識した記事にする

 

編集者になって主観と客観を行ったり来たりする

主観に寄った文章も、客観的すぎる文章も面白くない

まず主観で書き上げたら、客観的に眺めてみる

 

マジックワードを文章に混ぜる

  • コンプレックス系ワード
    • 「〇〇すべき」「〇〇な人に共通する~」など、コンプレックスを刺激して読まなきゃと思わせる
  • おススメ系ワード、権威系ワード
    • 肩書を強調して信頼性を持たせたお勧め記事は強い

 

下書きをためない

書いてなんぼ、発表するからうまくなる

考えたテーマを書き終えることで技術力・知識が身につく

 

目の「解像度」を高くする

あらゆる体験が記事のネタになる

今日1日の中でブログ記事にできそうなことを毎日考える

一冊の本から4-5本のブログ記事を書くことも可能

 

割り切れないことを考え続ける

世の中の複雑なものに対して思考停止しない、考え抜く

答えのない問いに向き合い続けることの大切さ

 

振り返り

これ10年以上前の本かよ、すげえな

イケダハヤトさんの本、途中まで読んでそのまま放置してたので、9月完読分に入れるべく滑り込み読破。

これ、発行日2013年っていうのに驚いた。

10年以上前から、イケハヤさんって先進的な働き方してたんかよ…

 

ブログを運営している自分にとっては結構耳が痛い。

特に「下書きをためない」とか。クソためてる私。

でも、今年中に下書き記事は全部世に生み落とそうと思う。苦しみながら。やるぞ!

 

割り切れないことにも物申したい

世の中って、白黒つけられるものばかりじゃないからさ。

いや、白黒つけられないことの方が多い。

だから、思ったことを発信しようとしても

「いや、こう思わない人もいるし、反対意見も理解できるな…」とか

「この意見で傷つく人いそうだな…」とかで発信を辞めてしまうことが多い。

 

でも、それに対して向き合い続けるっていう姿勢が大事なんだろうな。

「自分はこう思う」でいいと思うし、もっと発信してこうと思う。

【Audible】あすは起業日!

あすは起業日!

著者:森本萌乃

2024年3月8日発行

振り返り

想像以上にスケールのでかい話だった

主人公のスミレが会社をクビになり、そこから趣味程度でやっていた選書事業を本格化していく話。

斜陽産業である「本」を扱うため、なかなか出資を受けることができなかったが、数人のコンセプト賛同者によって、サービスローンチを進めていく。

 

VCとの面談やら、銀行融資やら、エンジェル投資家やら、前半はかなりお金回りの内容が濃かった。

 

スミレのように、最初から資金調達しなければサービス開始できないくらい大きなことをやる起業家って少ないのでは。

世でもスモールスタートがセオリーだったりするし。

 

まあ、こういう世界もあるんだなと勉強になった。

 

「分野外になると発注者気取り」はほんとそれな

作品の中ですごく共感した部分がある。

主人公スミレのサービスはベトナムでオフショア開発されることになったが、スケジュールが遅延し、かつ上がってきたものが低クオリティ。

それに対する焦りと苛立ちから、スミレはついキツい言葉をエンジニアたちに投げてしまう。

しかし、それからは土日返上でエンジニアたちが動き、少しずつ形になってきたときにスミレが感じた以下の文章。

 

エンジニアの手にかかれば、なんでも可能になると楽観的で、ベトナムに作業が渡った瞬間、まるで発注者気どり。あとは待つだけだと思い、何のケアもしてこなかった。

これは自分のサービスだ。描いた理想と現実のギャップに苦しむ暇があれば、彼らにもっといい仕事をしてもらえるように、自分の指示の精度を上げる、勉強する、彼らが頑張りたくなるような環境を用意する、支払いを増やす、本来はやることだらけのはずなのに、エンジニアリングは自分の領域ではないからと、勝手に手を離したのは自分だ。

後々、ベトナムのエンジニアチームは若者や女性で構成されており、成長意欲の高さから破格でこの開発を引き受けてくれたことを知る。

 

これ、仕事あるあるだと思うのですが、仕事のボールが自分以外に渡った瞬間に何もしなくなる人は多い。

「あとは専門の人に任せればいい」と、急に丸投げすることも珍しくない。

 

詳しいことはわからなくても、できることっていっぱいあるんだよ。

 

結局、応援してくれる親

主人公スミレは会社をクビになって起業した。

それを親に言うと「心配をかけてしまう」となかなか言い出せずにいたが、それを聞いた親は「応援してる」と。

自分の親と重なって少ししんみりしてしまった。

 

私もフリーランスになることを事前に伝えられず、もっと軌道に乗ってから言わないと心配をかけてしまう…と思っていたが、

実際、恐る恐る報告したら「応援してる」と、それだけ。

 

きっと心配、不安とかいろいろあったけど、あえて表情に出さなかったんだろうなと思うと親ってすごいわ。

【読書】独立・起業の鬼100則

独立・起業の鬼100則

著者:土井貴達

2022年12月28日発行

 

 

学びまとめ

起業に失敗しやすいタイプ

  • 形にやたらとこだわるタイプ
  • 完璧主義者
  • 反省しないタイプ

 

円満退社が必須

独立後、似た業界だとうわさが広まることもある。

 

「売り上げを上げる」が大前提

起業すると何かと経費にしたがる

が、経費を増やすよりも「売上を上げる」ことが大大大前提である

 

 

振り返り

起業に興味を持ち始めた人向け

ちょっとでも起業に興味があるな…という人にピッタリの本。

背中を押してくれると思う。

ただ、すでに会社を辞めて独立している身からすると、内容は精神論的なものが多いので、少々物足りない。