脳の名医が教える すごい自己肯定感
著者:加藤俊徳
2022年7月29日発行
学びまとめ
「自己肯定感」の高低は脳の癖のせいである
能力がある・ないにかかわらず、自分を否定するか・しないかによる違いが自己肯定感の高低を決める。
自己否定する人は、自分の認知が歪んでしまっている。
自己否定感が強いとき、脳は活動していない
→ 注意力低下・意欲現象によりさらに脳の活動量が減る負のスパイラルに陥る。
自己肯定感が強いとき、脳が活発に動き「快」の状態になる
→ もっと成長したい・脳を使いたいと思い活動量はさらに増える。
「他律性」ではなく「自律性」の自己肯定感を作る
ビジネスの世界では「他社評価社会」のため、他人からの評価による自己肯定感が強くなっている。
→学歴・肩書・収入を自分の価値だと思い、モチベーションになってしまっている!
他律性自己肯定感は、他者による作られた基準のため非常に脆い。
(他者が変われば基準も変わるし、時代・環境によっても変わるため)
自己否定によって自分を守っている
「自分はだめだ」と思い込むことで、前向きになる努力・労力から逃れられる。
自己否定することで面倒なことから逃げようとしている。
自己否定が続くと、脳はどんどんフリーズし、さらに面倒なことから逃げようとするので、沈みっぱなし。
自己否定をやめるためには
- 右脳の自己否定を左脳で抑える
左脳は言語処理するため、自分の強みを言葉にして再認識させること。 - おうち時間を減らして体験を増やす
家の中だと運動系の脳が全く動かないため。 - 運動する
運動をする子供の方が自己肯定感が高いという調査結果あり。 - 目標を作る
- 将来の選択肢を増やす
視野が狭くならないように、選択肢が増える方を選ぶ。 - 肯定感が上がる人と付き合う
- 自分基準を作る
自己基準を作る方法
- やりたいことを紙に書き出す
- 色々な自分ランキングを作る
自己理解のため。これにより自分の基準が明確になる。 - 「人生の成功とは何か」を決める
- 「美」の基準を明確にする
「美」の感覚は人それぞれ、センスとは脳全体を使って出来上がっている。
美の基準を決める=自分を理解すること。 - 手本とする人を設定する
- 自分の人生訓を作る
脳に自信が宿る10の習慣
- 100日カレンダーで生活リズムを整える
逆算して1日の行動を決めておくことで達成感を得られる - 7時間睡眠
7時間の睡眠時間が最も脳がクリアになる - 毎日5kmの朝散歩をする
視覚・聴覚・伝達・思考・感情が働く散歩が最強。 - 新しい習慣を取り入れる
脳を刺激するため。毎日同じことの繰り返しは× - 人間関係を複数作る
人とのコミュニケーションが脳を刺激する。 - 解釈を変える
何らかの事象が起きたときのとらえ方を良い方に変える。 - スマホ断ちをする
- 身の回りの整理をする
- 誘いにはとりあえず乗る
- 時間をコントロールする
振り返り
人の目を気にする時点で自分の人生ではない
ここまで激しくは書いてなかったけど、この本を読んで私が感じたことです。
人からどう思われてるか気になる、とか
会社内での自分の評価が気になる、とか
○○さんに認められたいから頑張る、とか
そういった行動をしているのであれば、それは自分の人生ではないなあ。
具体的な方法が結構難しそう
本の中で、自己否定の無くし方や自己肯定感を挙げる方法などが紹介されていたが、
正直、「それできてたら自己肯定感低くないのよ」って思うものが多い。
例えば、運動とか睡眠とか友達を選ぶとか、この本を手に取って読んでいる人からすると、頭ではわかっちゃいるんだけどね状態だと思う。
特に「100日カレンダーを作る」はできる気がしない。
確かに「実際にちゃんとできたら」達成感は得られるんだろうけど、挫折する未来が見えるぜ。
しかも3か月以上も先なんて、きっと色々状況が変わってるだろうし。
その頃には、昔に立てた1日の計画を達成することの意味が薄くなっている気がするから、あんまりお勧めできないなー
なんて思いながら読んでました。
とはいえ「自己理解」はすごく大事
まあ具体アクションは難しいことが多く紹介されてたけど、
本の中にあった「自分基準を作る」はすごく意味があるアクションだと思う。
要するに自分を理解して自分を認めてあげるという工程の一つ。
人から言われた基準じゃなくて、自分で作るというのがすごく大事。
- 美の基準を決める
- 自分の人生訓を作る
は、やってみよーう